当ブログについて
カテゴリ
全体 -初めていらした方へ- 北海道 東北 北アルプス 上信越の山 首都圏 東京 関東 上州 甲信越 北陸 東海 近畿 中国地方 四国 九州 影のシリーズ 東京の滝 近畿 送電線シリーズ コンピュータの話題 その他 タグ
山(1579)
植物(1143) 郊外(914) 森(532) 朝日・夕日(468) 歴史・文化(281) 雪(254) 建築物(230) 都市(224) 川(189) 海(179) 湖沼(153) 紅葉(129) 夜景(110) 滝(85) 動物(75) 街(67) 乗り物(66) 島(41) おいしい食べ物(4) 以前の記事
記事ランキング
最新のコメント
フォロー中のブログ
「料理と趣味の部屋」 BAGUS! 但馬・写真日和 白金の森から ヒトは猫のペットである DTPサムライのブログ 未来はみじん切りのタマネギ ◎Minami-Alps... ハンマー音頭の写真日記 野のものたちの記憶 窓辺にて ローリングウエスト(^-... さぬき写真工房 にごろぶなの歌 写録番外編 さいたま日記 小さな森の写真館 (a ... BLACK BEANS ... Black Face S... 70410 日記のような写真を Life with Leica S H O P H O T O HarQ Photogr... Silver Oblivion toriko 風の通る庭 光と影をおいかけて 徒然なるままに 春の歌 春の香り くろねこのぶらり春夏秋冬 日記のような写真を2 そらいろのパレット 幸せごはんのJazzかげん シンシアの部屋 木陰のアムゼル2号庵 Soul Eyes 木陰のアムゼル3号庵 バリ島大好き 四月の魚 馬鹿の皮 画像一覧
|
2012年 09月 17日
山梨県、南アルプス市にて。 山梨上空は飛行機がよく飛んでいる。 どこか、主要路線の空路なのだろうか。 月の写真を撮っていたら、飛行機が横切った。 かれこれ三十年前となるだろうか、まだ、専売公社だった頃のマイルドセブンの広告を思い出す。 絶景の上を長く細い雲をなびかせて飛ぶ青空に飛行機。 「白いベストセラー」のキャッチコピーが添えられたその広告は、なかなかスタイリッシュだった。 広告は「なんでもあり」の世界だから三十年前と言えども合成なのか、それともお金を掛けて飛行機を飛ばしたのか。 その真相はともかく、今でも覚えているから、良い写真なのだろう。 当時はまだ、タバコが大手を振るっていた時代だった。 鉄道も禁煙車が無かった。国電と大都市近郊の列車以外ではタバコが吸えた。 1980年代から禁煙席が登場した。禁煙席が出来た当時は、喫煙席は指定が取れても禁煙席は満員御礼だったことも多かった。そんな背景もあったのか禁煙席は徐々に増え、2011年に東海道新幹線が全面禁煙となり、JRの列車内は一部の長距離寝台列車を除いて全面禁煙となる。 三十年という歳月は、タバコが吸えるのが当たり前という常識を百八十度変えてしまった。 タバコは疫学的にも臨床学的にも、カラダに害があるといわれている。周りの人にも迷惑だし、火災の原因にもなる。 そういう社会認識があると、表立って反対するのも憚れるのだろう。理詰めで議論すれば負けるから、愛煙家の威勢は甚だ弱い。「煙に巻く」ぐらいが関の山か。今や喫煙者は社会的弱者なのだ。 などと書くと、まるで喫煙者の肩を持つようだが、僕自身は生涯一度もタバコを吸ったことのない人間なので、地球上全ての場所が禁煙となっても構わない。 でも、これだけ「迫害」されると、ちょっぴり、愛煙家の人が可哀想な気がするのだ。 (もっとも三十年前の喫煙者天国の頃は、そんな余裕の発想はなかったけれど) 余談だが。 国がわざわざ公共事業体(前身の専売公社もそうだが、日本たばこ産業の筆頭株主は財務大臣)まで作り、習慣性のあるドラッグ(ニコチンは立派なドラッグです)を売り、「薬物中毒者」を増産しているのはどうかと思う。 そのくせ、厚生労働省にはタバコは健康に悪いから止めろとか、市町村などでは道路などの公共スペースでは吸うなとか、喫煙者の立場からすれば、随分な言いがかりをつけている。 考えてみれば、法外な上納金(税金)を巻き上げられ、健康を害され薬漬けにされている彼ら・彼女らは、ヤクザに騙されている被害者のようなものだ。 植民地のインドでアヘンを生産し、清に密輸入していた頃のイギリスなみの悪党だと思いますよ、日本政府は。 閑話休題。 マイルドセブンというブランドは消える。来年前半までにメビウスというブランドに切り替わるそうだ。 日本たばこは、意外と知られていないが、海外での販売量のほうが多い。 売り上げ構成でいうと、国内のタバコ3割、海外のタバコ5割、食品事業などが2割ほど。 マイルドセブンの名が消えるのは、世界的なブランドを確立したいから、だという。 ヨーロッパなどでは「マイルド」といった文言を品名をつけることが出来ず、ワールドワイドな展開が出来ない。そんな大人の事情があるらしい。 三十年前、トップブランドの看板を下ろさざるを得なくなる事態を、誰が予測したであろうか。 国内でのタバコの市民権が低下し、海外での販売のほうが多くなるなどとは予想だにしなかった。 盛者必衰のことわりをあらわす、ではないが、世の中の価値観とか常識は、さほどの時間を掛けず変わってしまうということなのだろう。 「白いベストセラー」は飛行機雲のように淡く消えてしまった。
by small-talk
| 2012-09-17 06:30
| 甲信越
|
Comments(12)
Commented
by
rollingwest at 2012-09-17 06:58
学生時代はセブンスター、社会人になってマイルドセブンを毎日1箱以上吸っていましたが、24~25歳の頃に煙草はやめちゃいました。
0
いつか、月の中に飛行機を入れてやれ、と待ち構えています(笑)
これはかなり近くで撮れましたね。 羨ましいです。 わたしも吸っていましたが、40歳を前に止めました。 吸いたいと思うことが中毒の証拠であることを、理解していない喫煙者が多いですね。 この理屈を当て嵌めるならば、わたしはアルコール中毒ということになるでしょう。
Commented
by
doronko-tonchan at 2012-09-17 09:49
お話の内容からすると私も以前はジャンキーでした。(笑)
たばこを止められてよかったです。 たばこもやがてヒロポンのように消えて行くのでしょうね。 いずれ美瑛のセブンスターの木やマイルドセブンの丘の ネーミングの由来が不明になる時が来るかも知れませんね。^^
Commented
by
hibikorekouji2 at 2012-09-17 12:21
目の覚めるような青い空に月、そして飛行機雲。
美しい光景に目は釘付けに。 こういう光景を一度でいいから、この目で見てみたいです。 喫煙者には、住み難い世の中になったようですね。 吸わない者にとっては、非常にありがたい社会の流れです。
Commented
by
takeshi_kanazaw at 2012-09-17 15:04
” 煙の中に哲学がある ” なんて勝手なことを言いながら、ズーと吸ってますね、タバコ。 まー、喫煙者は非国民、いや、非人類なんてムードですが、なんだか余計に吸いたくなってますね。
単なるニコチン中毒者ですね。 そのうちに刑務所に入れられるかな?。
Commented
by
small-talk at 2012-09-17 19:46
Commented
by
small-talk at 2012-09-17 19:47
iwamotoさん、いらっしゃいませ。
アルコールも飲み過ぎは身体に良くないでしょう。 しかし、少量ならば、お酒に含まれている有用成分(たとえばワインのポリフェノールなど)があるので、むしろ身体に良いのではないでしょうか。
Commented
by
small-talk at 2012-09-17 19:50
doronko-tonchanさん、いらっしゃいませ。
ヒロポンのような幻覚作用がなく、大麻のように勤労意欲が衰えないから、タバコは国公認のドラッグなのでしょうね。 僕も美瑛で丘巡りをしましたが、ケンメリの丘があるから、マイルドセブンも残るのではないでしょうか。
Commented
by
small-talk at 2012-09-17 19:52
Commented
by
small-talk at 2012-09-17 19:55
takeshi_kanazawさん、いらっしゃいませ。
ドラッグって身体には害はあるけれど、文化的な側面がありますからね。 僕は自分で吸うつもりはないけれど、他人に迷惑をかけず健康面へのリスクも踏まえてタバコを吸う人に対して、意見するつもりはありません。
Commented
by
dacha883 at 2012-09-17 21:03
Commented
by
small-talk at 2012-09-18 15:03
|
ファン申請 |
||