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2012年 09月 21日
神奈川県、横須賀市にて。 波打ち際を歩く親子。 足跡は波にさらわれ、すぐに消える。 あの震災から一年半。 被災地から離れた東京は、平穏を取り戻した。あの出来事が、もう随分昔話のようにも思える。 良く言えば日常を取り戻し、悪く言えば風化し始めた。 大きな被害に遭った人以外は幸せを取り戻した、のかもしれない。 でも、それが砂上の楼閣だとしたならば。 福島第一原発は、まだまだ危険な状態にあるという。詳しくは下記のサイトを。 村田光平「新たな一大汚染の危機と国・東電の無策ぶり」 要約すると、福島第一原発でアクシデント(地震など)があり、4号機の燃料プールの冷却が損なわれると、先の地震をはるかに上回る規模の惨事になるという内容。 この記事で紹介されているアーニー・ガンダーセン氏によれば、4号機に貯蔵されている使用済み核燃料は、原子炉数機分ものに相当するという。しかもそれは、核燃料プールは遮蔽されておらず、いわば「格納されていない炉心」のようなものだという。 そして、最悪の場合、「日本列島を物理的に分断するほどの力」があるという。(週刊朝日 2012年3月16日号より引用・要約) "事故の規模によっては、福島第一が制御不能となり、4号機プールの燃料がすべて漏出した場合、 「半径170km以内は強制移住」 「同250km以内も避難の必要性」 との衝撃的な結論が示されていたことが明らかになっている。" (何もできないから、運を天に任せるで、いいのか 福島第一原発4号機が「爆発する危険性」をどう考えるべきかから引用) つまり、東京を含む関東・甲信越・東北の大部分の人間も避難の必要があるということだ。 人には生活がある。それは庶民の「ささやか」だが掛け替えのない生活だ。 上に紹介した記事が真実だとしても、事故が起きる前に予防線を張って、仕事や土地や、地域に根をおろして築いた生活を捨て、他の場所に疎開するのは容易な事ではない。 仮に大惨事が起きた時、そこで初めて本当に悔やみ、その悲惨な事実を受け入れるしか道はないのだ。 僕らは専門家ではない。だから、これらの記事が正しいかどうかのジャッジメントは難しい。 しかし、何の根拠も無い話ではないと直感的に思う。全くのデタラメならば、当事者である政府なり電力会社がもっと強い姿勢で反論する、と想像するから。 そして、有事の際は、政府の言うことなんて結局のところ、信用出来ないのも知った。 悲しいではないか。腐っても主権者なのだから。 まずは、政府が信用するに足る存在にならなければならない。 それには、事実を公表すること。それが、耐え難きを耐えることでも。 その事実から、ひとまず利害関係から離れて、今出来る最善策のロードマップを公表すること。 「事故は収束した」などという、口当たりのよい言葉は、もう聞き飽きた。
by small-talk
| 2012-09-21 09:52
| 首都圏
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Comments(6)
あのとき、東京脱出の準備を考えました。
取り敢えずの生活資金を現金化して、それは今でも用意してあります。 幸い、西側に知り合いが多いもので、そちら方面へ行くつもりでした。 その後、冷温停止などと言いながら、何の手も打たれていないことが不思議です。 外側から囲うしかないならそれをやって欲しいです。 次々に現状報告がなされるべきでしょう。 何がどうなって、どのような対応をしているのか、毎週でも発表すべきですね。 これで、政府が変わると、どうなるのでしょう。 なにかがクリアになるのか。 それとも闇から闇か。
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takeshi_kanazaw at 2012-09-21 16:57
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doronko-tonchan at 2012-09-22 20:31
この方だったかどうか解りませんが、TVで福島における最悪のシュミレーション、恐怖のシナリオを見ました。
怖いですね。 去年も暴露しましたがパニックを恐れての極秘事実 なのでしょうね。 政府はセーフティより情報のセーブが一番なのでしょう。 ダジャレを言ってる場合じゃありませんが・・・ もうこの国はいろいろ自己判断に委ねるだけなのでしょうかね。
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small-talk at 2012-09-22 21:05
iwamotoさん、いらっしゃいませ。
僕は現在、仕事や地域とのしがらみがあまりありませんので、結構真剣に移住を考えています。 でも、日本に安全な場所があるのか、と言われるとそれも疑問ですね。。。
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small-talk at 2012-09-22 21:08
takeshi_kanazawさん、いらっしゃいませ。
危険でしょうね。ほとんどむき出しになった熱を保った放射生物質があるのですから。。。 地震国日本に原発は、よほどのブレイクスルーがない限り、技術的に諦めたほうが良いと思います。
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small-talk at 2012-09-22 21:15
doronko-tonchanさん、いらっしゃいませ。
プラントメーカーや建設会社などの利権、政治家・行政・地元自治体の思惑、見た目のエネルギーコストなど、原発を辞められない理由は様々でしょう。 でも、あまりにもリスクが高すぎる。 政府は事態を真剣に受け止めるべきですね。
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