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2012年 09月 25日
岐阜県、中津川市にて。 中山道は幾つもの峠を越える。 文字通り、山の道を歩く街道だ。 昔、テレビ局のアナウンサーが「旧中山道」を「いちにちじゅうやまみち」と読み間違えたという話があるが、あながち間違えでもない。 江戸を出発し関東平野を抜けると、碓氷峠(標高960m)。 ここで利根川水系から信濃川(千曲川)水系へ移る。つまり日本海側になる。 佐久平を横断し霧ヶ峰と美ヶ原をの間に位置する和田峠(標高1,531m)を越え、再び太平洋側(天竜川水系)に移る。ここが中山道の最高地点だ。 諏訪に下り、塩尻峠(標高1,055m)に登りかえすと、また日本海側(信濃川・犀川水系)へと道が続く。 奈良井を過ぎ鳥居峠(標高1,197m)を超え、太平洋へと注ぐ木曽川沿いに進む。 書いているだけで疲れてくるが、中山道は日本を分断する脊梁山脈を4回越える、なかなかの難路なのだ。江戸時代の人たちは、さぞ大変だっただろう。 鳥居峠を越え、後はひたすら海に向かって木曽川沿いを下ればよいと安心するのは、まだ早い。 木曽川は谷が深いのか、道が川からいったん離れ山へと回り込み、峠を越さなければならない。馬籠峠(標高801m)その最大の難所である。 脊梁山脈を越えるような峠ではないが、それなりに標高差がある。麓の妻籠宿との標高差は370mほど。江戸からの長い山道で疲れた旅人は、さぞきつかったであろう。 馬籠峠を越えれば、当分大きな峠はない。 下りきった、といっても坂道の途中に作られた馬籠宿で、江戸からの旅人は胸をなで下ろしていたことだろう。 馬籠宿周辺は、条例などで町並みが保全されているという。 それだけに、昔ながらの宿場町の趣きが今も息づいている。 建物だけでなく、小物もさりげなく残してあるのが、いかにも風流である。 かつての旅人が休んでいたかもしれない木のベンチ ー当時は腰掛けといったのだろうー に腰掛け昔を偲ぶ。茶屋で食べた蕎麦はさぞかし美味かっただろう。
by small-talk
| 2012-09-25 11:36
| 東海
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Comments(12)
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takeshi_kanazaw at 2012-09-25 19:05
コメント御苦労さまでした。
奈良時代から平安時代は近畿から東北、関東へ行く場合、現在の東海道より北陸路や中山道を使っていた形跡があります。なぜだかよく判りませんが、武蔵野の戎が怖かった?
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small-talk at 2012-09-25 19:56
takeshi_kanazawさん、いらっしゃいませ。
やはり、大井川で停められるからでしょうかね。 日程が読めない東海道よりも、中山道のほうが人気があったといいます。 もっとも中山道にも戸田や美濃太田に渡しがあったのですが、こちらは安定していたのですかね。
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rollingwest at 2012-09-26 06:49
御嶽・恵那山を登った時にこの街並みを歩いたことが懐かしく思い出されます。木曽路・馬篭妻籠の街並みも含めて中山道は雰囲気がありますね。
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small-talk at 2012-09-26 18:56
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small-talk at 2012-09-26 18:57
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kochira703 at 2012-09-26 22:22
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iwamoto
at 2012-09-27 07:25
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最近は、やり過ぎではと思われるほど整備された宿場がありますね。
もちろん、テーマパークではあるのですが(笑)
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small-talk at 2012-09-27 09:13
kochira703さん、いらっしゃいませ。
昔ながらの情景が残っているのは、やはり素晴らしいですよね。
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small-talk at 2012-09-27 09:14
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jean
at 2012-09-28 15:01
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いいですね~。ここ。久しぶりに一人旅をしてゆっくりしたいです。携帯も時計もおいて出かけたいな。
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small-talk at 2012-09-29 22:42
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