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2012年 12月 03日
千葉県、木更津市にて。 ホームには真新しい列車が停まっている。 車庫には古ぼけたディーゼルカー、キハ30がひっそりと停まっていた。 キハ30は昭和30年代、高度成長期に大量に製造されたという。 そういえば、この列車、まだ電化がされていなかった、ちょっと郊外を走る川越線などで見た覚えがある。調べてみると、川越線では1985年まで走っていたようで、東北新幹線の開通が1982年だから、大宮の駅では新幹線と並んで走っていたこととなる。 キハ30は、12月1日にここ久留里線での営業運転を終え、全国のJR線からその姿を消した。 僕は、その翌日、たまたま亀山湖付近へ行くため久留里線に乗った。 車内放送で、新しい車輌に切り替えたので乗り降りする際は、ボタンを押して開け閉めして欲しい、と案内があった。 新しい車輌だと半自動になる、というのがちょっと不思議に思ったが、その放送を聞いて家に帰って調べたところ、昨日、キハ30が引退し同時に新しい車輌に切り替わったというニュースを目にした。 前日に行っていれば、最後の列車に乗れたので残念だと思った。 大々的な引退イベントが行われていて、大盛況だったという。 僕は、その種のイベントが苦手なので、誰からも注目されず車庫でひっそりと佇むキハ30の姿を見ただけで、充分なのかもしれない。 線香花火が最後の光を放ち、それが終わった後の空虚感にも似た、その姿を。 来年は平成25年。平成もその歴史が四半世紀を数える。 日に日に「昭和」が、遠くへ行ってしまう。 昔を懐かしむだけでは生きられない。 だから、新陳代謝し変化するのが世の常なのだろう。 しかし、自分が生きた時代に共有した物が失われる寂しさは、そう遠くない何時か、自らも失われるという、生を受けたものが背負った定めだからか。
by small-talk
| 2012-12-03 09:56
| 首都圏
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Comments(8)
生を受けたものは、ひとつの言い方として、その直後から死に向かって進みますね。
しかし、それも代替わりしてゆくものですから、それで良いのでしょう。 作られたものはハードもソフトも、この電車のように代替わりしますね。 それが求められなくなったものには終わりがきます。 このようにメタボライズしてリストラクションが可能なものは良いですよね。 自分には死の姿がかなり明確に見えて来ています。 平均余命からすれば首まで棺桶に入っています(笑) わたしは偶然、東北新幹線の記事にしました。 大宮まではノロノロ運転ですから、隣に見えることもあったのでしょうか。
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small-talk at 2012-12-03 15:17
iwamotoさん、いらっしゃいませ。
ドイツの哲学者ハイデッカーの言葉、「人間は死に向かっての存在である」に通ずる話ですね。 鉄道の場合、新世代に交代するのは、恵まれているのかもしれませんね。 寂しく知らない間に廃線となる鉄道も多いのですから。
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takeshi_kanazaw at 2012-12-03 17:09
私はあんまり鉄道のことはよく知りません。
古い車両というと、思い出すのが、タイに居た時に昭和40年代に横須賀線を走っていた車両に出くわしたこと。 タイで二度目のお勤めをしていたのですね。その日はなんとなく楽しい気分でしたね。 タイと日本はレールの幅が同じかどうか忘れましたが・・・・。 結構日本の車両は、外国で二度目のお勤めをしているケースがあるのかも知れません。
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kochira703 at 2012-12-03 22:24
平成も四半世紀、という言葉にしばしとらわれていました。
そうですね、平成の文字を掲げた小渕首相(でよかったんですかね?もう記憶もいいかげん)の映像が思い浮かびます。 そのうち、昭和も遠くなりにけり、ですね。 新旧の車両の対峙する写真が、象徴的です。
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small-talk at 2012-12-04 08:35
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small-talk at 2012-12-04 08:44
kochira703さん、いらっしゃいませ。
そうでした。小渕さんが官房長官の時代でした。 あれから、もう随分経ってしまいました。 宮崎勤の幼女誘拐事件が発覚したのが平成元年でした。 サリン事件、阪神淡路大震災、東日本大震災、福島原発事故と色々ありました。 ベルリンの壁だって平成元年に壊されたのですから、考えてみれば昔の話ですよね。
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withyoursong at 2012-12-04 10:56
「過ぎゆくものと、新しきもの」
記事を読ませていただいて、なんとなく切なくなっています。 目に見えるものも自分自身もすべてが滅びる宿命だから、 余計に今を楽しみたいと思うのに、時々、頼りなく不安になります。 「共有した物が失われる寂しさ」をこれからもいくつも経験しなければなりません。 大人の覚悟をちゃんと身に付けないと。 あ!鉄道のお話でしたね。レトロな車両を拝見させていただいて ありがとうございます。可愛いオレンジ色ですね^^☆
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small-talk at 2012-12-04 19:08
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