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2014年 05月 13日
長野県・松本市、上高地にて 上高地の奥座敷、徳沢。 井上靖の小説「氷壁」の舞台になったこの場所は、穂高の岩陵が険しく聳える。 蝶ケ岳は、上高地から登れる山の中では、比較的簡単に登れる。 簡単といっても、北アルプスの山だから、結構な急登で標高差もある。 夏は数回登っているが、春はまだ登っていない。 今年の春の連休は、蝶ケ岳に登ろうと考えた。 実は、春の蝶ケ岳にチャレンジするのは三回目。 一回目は二十年程前に、登っている途中で、体調が悪くなり下山。 二回目は十年ほど前に、天候不順の為、引き返した。 そういうわけで、今回は三度目のリベンジ。 上高地でバスを降り、歩く事、二時間で徳沢に到着。 ここから、本格的な登りとなる。 少し長めの休憩を、取ることとする。 夜行バスでの入山は、どうしても寝不足となる。 とはいえ、体調も悪くない。 移動性高気圧に覆われ、天気も上々。 三度目の正直、となれば良いと思いつつ休憩している、その時。 スドン、と下から突き上げるような衝撃。 地震だ。 それも、震源が極めて近い、直下型の地震だ。 グラグラ揺れるというよりも、鉄砲を撃ったときのような、衝撃波だった。 休憩を延長して、様子をうかがう。 すると、またスドンと衝撃が走る。 おそらく、群発地震なのだろう。 僕は、小心者というか、臆病者だ。 山に登るのが、怖くなった。 雪崩とか、落石とか、そういうネガティブな事象が、頭をよぎる。 この近くには、大正時代に爆発した、焼岳という活火山がある。 群発地震と焼岳の関連性は、情報の乏しい山の中では、分からない。 僕は、そういう状況下では、ペシミスティック(悲観的)になってしまう。 それに、これは、妙な話なのだが。 山に登りたくて出かけているのに、その反面、その辛さも身にしみている。 つまり、楽をしたい気持ちも大きいのだ。 折しも、休憩している徳沢は、安全で快適なキャンプ場が目の前にある。 頭の中で「怠け者の自分」がささやく。 ここで、ノンビリするのも悪くないじゃないかと。 「怠け者の自分」が勝ち、僕はテントを張った。 夜行での寝不足もあり、昼間からテントの中で寝転ぶ。 時折、ズドンと地響きのような衝撃が、背中に伝わる。 まあ、仕方ないか。 三度目の正直のつもりが、二度あることは三度ある、になってしまったが。 山登りの食料が、たくさん余っている。 横着の極みというべきか、寝転びながらチョコレートを摘み、紅茶を啜った。
by small-talk
| 2014-05-13 22:50
| 北アルプス
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Comments(16)
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takeshi_kanazaw at 2014-05-13 23:58
そうでした、先週あの地方は地震が何度も。
悲観的というより、登るのを止める勇気とも言えませんか? しかし、夜行で行って山を登るのは体力勝負ですね・・・・。
0
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doronko-tonchan at 2014-05-14 06:03
どこかに大丈夫という自信があるからでしょう。(笑)
鉄砲を撃ったことがおありで?
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sho-m1228 at 2014-05-14 15:10
small-talkさん、同感です。
私も臆病者だし、山登りたくて山に行っても楽したいです(笑) とてもよくわかります。 私も岳沢行く途中で地震に遭い、落石とか雪崩とか上高地通行止め陸の孤島のイメージしか湧かず、 急いで白馬に移動しました(^o^; 生き延びるためには臆病なくらいがちょうどいいと、師匠から学びました。
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cynchia at 2014-05-14 20:34
こんばんは、そういう時もあるんでしょうね。昔、小屋で3日、とどまった事がありました。
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small-talk at 2014-05-14 20:47
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small-talk at 2014-05-14 20:48
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small-talk at 2014-05-14 20:50
doronko-tonchanさん、いらっしゃいませ。
鉄砲を撃ったことはありませんが、猟銃の人が撃っている音になんとなく似ているのでした。
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small-talk at 2014-05-14 20:52
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small-talk at 2014-05-14 20:54
cynchiaさん、いらっしゃいませ。
台風や吹雪に遭遇すれば、停滞もやむを得ませんよね。 でも、三日間の停滞は、凄いですね。 山に登るのもよい体験ですが、山小屋で三日間過ごすのもまた、人生の素晴らしいひとコマだと思います。
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at 2014-05-14 22:28
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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kochira703 at 2014-05-14 23:16
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small-talk at 2014-05-15 06:20
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small-talk at 2014-05-15 06:20
kochira703さん、いらっしゃいませ。
上高地のニリンソウは、五月の初めだと、まだ咲いていません。 それでも、ヤナギが芽を出し始め、雪解けあとからフキノトウが顔を出して、早春の息吹は感じられました。
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rollingwest at 2014-05-15 20:20
5月は岐阜や北アルプスに群発地震が多くて落石もあったり大変でしたね。でも松本周辺はフォッサマグナと 中央構造線がクロスする場所ですから地殻変動があるのは当然なことなのでしょうね。
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small-talk at 2014-05-15 21:44
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