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2016年 03月 23日
長野県、茅野市にて 冬に撮りためた写真。 季節がズレてしまい、歳時記的には違和感がある。 今年は暖かく、春が早いから。 と、季節に責任転嫁をしてみる。 ついに、コンピューターが、囲碁のプロ棋士を打ち破った、そうだ。 天才棋士といわれるイ・セドルを相手に、4勝1敗で勝った。 ゲームのコンピューターソフト、たとえばオセロなどは、ゲームの最終局面では、「すべての手」を読み切る。 ボードゲームの大半は、1手打つための制限時間が、設けられている。 その制限時間中に、どれだけ先までの最善手を読むか。 オセロは、64個のうち、最初に4個の駒を置くので、最大60手でゲームが終わる。 現在のコンピューターオセロは、終盤26個空きくらいで最善手を計算し尽してしまうらしい。 「終盤26手」というのは、もはや終盤ではなく、中盤だ。 ゲームの半分弱をコンピューターが力ずくで計算するのだから、人間に勝ち目は殆どない。 ただ、囲碁のように手数の数の多いゲームは、コンピューターは苦手だという。 最善手の計算量が膨大で、「力づく」で勝てないから。 ところが。 今回、人間を負かした囲碁コンピューター「AlphaGo」は、ディープラーニングと呼ばれる手法のプログラム技術を用いたという。 ディープランニングは、コンピューターが自ら「学習」して、より正確な結果を出す技術。 「AlphaGo」の場合、まず膨大な過去の棋譜を記憶させた後、自己対戦させることにより、より的確な手を打てるように学習させた。 考えてみれば、人間も「学習」によって、より的確な判断が出来るようになる。 個々の人間だけではなく、人類(と全ての生物)も自然淘汰を繰り返しながら、進化した。 ダーウィンの進化論を、4割程度の人が信じないアメリカ。 その国の企業が、「進化論的」人工知能に対し、熱心に取り組んでいるのが、ある意味、意外である。 ところで。 僕は、写真を趣味としているが、将来、それもコンピューターに取って代わるのだろうか? たとえば、「綺麗な夕日を撮りたい」とコンピューターに、指示したとする。 コンピューターには、予め、世界中の名写真集を記憶させ、「良い写真」の共通点をある程度、認識させておく。 その上で、コンピューターは、カメラを搭載したドローンで、世界中を廻り、写真を撮るまくる。 僕がその中から、気に入ったのを選ぶ。 すると、コンピューターは、僕の好みを少しずつ理解し始める。 それを2〜3年繰り返せば、僕などよりも格段に、上手い写真を撮るのではないか。 コンピューターは生身の人間と違い疲れない。 仮に、金に飽かせて、ドローンを数百基飛ばせば、シャッターチャンスは格段に多くなる。 休日の限られた時間でしか費やせないし、同時にひとつの地点にしか立てない僕などは、歯が立たないだろう。 でも。 そんな風に、「良い写真」を撮ったとして、楽しいだろうか? 下手な横好きであっても、「自分」で撮るから楽しいし、達成感があるのだろう。 その中に、偶然かもしれないけれど、たまに、お気に入りのカットがあるから、嬉しいのだと思う。 機械が、人間の能力を超え始めて、失われた職業は数知れない。 自動織機がシルク職工を失業させ、鉄道が馬車輸送業者を廃業させ、電話交換機が交換手を無用としたように。 その分野が、コンピューターにより、より拡大するのだろう。 今まで、聖域だった筈の知的なセンスを要する仕事も、少しずつコンピューターに代わられる、かもしれない。 失業問題はさておき(もちろん、それは大きな社会問題だが)、それは、人間としての尊厳を失わせることなのだろうか? 男子100メートル競走世界記録は、ウサイン・ボルトの9.58秒。 時速換算で、34.5km程度。 当然、車より遅い。 だからといって、ボルトの記録が色あせることはない。 なぜなら。 車は、自ら努力したのではないから。 では、馬と比べたら? おそらく、馬は努力はするかもしれないが、大志はないと思う、憶測だが。 ディープラーニングは、「自ら学習」する手法かもしれない。 しかし、それは、自らの向上心でも、大志を抱いたのでもないのだから。
by small-talk
| 2016-03-23 22:00
| 上信越の山
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Comments(4)
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at 2016-03-23 22:53
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
takeshi_kanazaw at 2016-03-23 23:14
この話題は大変興味ある。
私は全くコンピューター音痴ですが、囲碁を少々やるので意味は少しわかる。 ディープランニングはいわば、人間のイメージに相当する機能? 碁でいえば大局観とでもいうべきもので、これをコンピュータが持つと大変だ。 大局観に基づいて、最良手を打つわけだから、そこに総合判断力が働いている。 そうすると、囲碁だけじゃなくて、いろんな最良な判断が下される? 例えば、「人間の幸せとは何ぞや」というテーマの論文を書かせてみる。 「神は存在するか」というテーマも面白い。 さてさて、このまま進むと、” コンピュータこそ神なり ” となるのか・・・。
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by
small-talk at 2016-03-23 23:40
Commented
by
small-talk at 2016-03-23 23:59
コンピューターに学習させる、という発想自体は、かなり昔からありました。
たとえば、エレベーター。 大きなビルなどで、何基かエレベーターがある場合です。 なるべく待ち時間が少ないようにするには、どうするか? どの階に停めておけば、一番効率が良いかを判断するのに、実際に運用にながら一番望ましい場所を探る、そうです。 おそらく、朝と昼では違うし、休日と平日でも違うのでしょう。 最適解をコンピューター自身が考えさせるわけです。 ディープラーニングは、それを高度にしたイメージでしょうか。 実際には、人間の脳の構造をかなり研究して、参考にしているそうですよ。 脳の働きは全て解明されておらず未知な部分が多いので、「普遍的な事象」の判断が人間並みになるのは、まだまだ難しいかもしれません。 でも、ある特定の分野などでは、人間を越える分野は増えるでしょうね。 なにせ、「正確な記憶」と計算能力は、格段に優れていますから。
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