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2016年 06月 30日
新潟県・湯沢町、平標山にて 午前4時41分。 六月の朝は早い。 日が昇ると暑くなるが、今はまだ涼しいというよりも、風が強く寒い。 キル・レシオ、という言葉がある。 直訳すれば「殺人指標」という感じだろうか。 ベトナム戦争の最中、アメリカでは、いかにコストをかけずにベトコンを殺すか、を目標とした。 言い換えれば、一人殺すのに、どうすれば最小限の費用で済ませられるか、ということだ。 ロバート・マクナマラが国防長官の時代。 彼は陸軍出身の政治家だが、経済にも強い。 世界銀行の総裁になったくらい、強い。 マクナマラにとって、戦争にも経済的な観念が必要だったのだろう。 彼は、優秀な経済学者をブレーンとして招いた。 経済学者が戦争の指揮をする、というのがアメリカらしい。 アラン・エントホーフェンという経済学者が、国防次官として、ベトナム戦争の戦略立案に参加した。 彼は、キル・レシオという考え方を導入した。 なるべく低予算で効率よく、たくさんの敵を殺す戦略。 それは、経済学者としては、最適解なのだろう。 しかし、人間の命が、これ程までに軽んじられる発想というのは、末恐ろしいと思う。 まるで、害虫駆除の如何、安く済ませるか、みたいな感覚。 戦争に、倫理も道徳も正義もないのかもしれないが、それにしても「軽い命」である。 ある政治家が、日本の防衛費を、「人を殺すための予算」と称した。 少なくとも、現在の自衛隊は、「人を殺していない」ので、この発言は、とんでもない事実誤認である。 でも。 僕はこのニュースを聞いて、キル・レシオの話を思い出した。 キル・レシオは、まさに「人を殺すための予算」そのものであろう。 ひとたび戦争が始まると、人間は果てしなく冷酷になる。 それは過去の教訓として、事実として、心に留めておきたい。
by small-talk
| 2016-06-30 00:30
| 甲信越
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Comments(6)
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takeshi_kanazaw at 2016-06-30 09:46
「キル・レシオ」 初めて聞いた言葉です。
効率主義が正義だという感覚が生み出した考え方でしょうか。 効率を求めている過程で、何か多くのものを切り捨てているのでしょうが。 最近経済優先の志向が強くなっているような気がしますね。 何かを忘れているのではないかという、漠然とした不安がありますね。
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small-talk at 2016-06-30 22:04
懐かしい名前です、マクナマラ。
キル・レシオは、そものもの軍事用語としては、戦闘機の「撃墜対非撃墜」の比率だと思います。 そこで優れば、当然ですが、効率的にも優っているのでしょうね。 核兵器などは、その最たるもの。
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small-talk at 2016-07-01 21:42
iwamoto さん、いらっしゃいませ。
戦闘機の「撃墜対非撃墜」の比率の件ですが。 これも第二次世界大戦中、マクナマラらが統計的に戦術を立てたのが、キル・レシオの始まりだそうです。 その発想を元に、戦術から戦略とし、ベトナム戦争で利用したのでしょう。
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iwamoto
at 2016-07-01 23:06
x
スミマセン、変換が違って、それが継承されたようなので訂正します。
撃墜と、「被撃墜の比率」が正しいです。 「撃墜被撃墜比率」としてください。
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small-talk at 2016-07-02 22:13
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