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2017年 06月 08日
神奈川県、箱根町にて
クロード・モネの「睡蓮」を想わせる、光景。 モネは数多くの「睡蓮」を描いている。 上野の国立西洋美術館にも所蔵され、日本でも馴染み深い。 ジャポニズム ~主に西洋で、日本の様式美を取り入れた美術~ の代表ともいえるこの絵は、如何にも日本人好みだ。 いうなれば、美意識の逆輸入なのだから、日本人の感性に合うのも道理だろう。 モネの「睡蓮」は、フランスと日本を行き来している。 西洋美術館の所蔵目録によれば、 1922年松方幸次郎氏が作家より購入 1944年フランス政府が接収 1959年フランス政府より寄贈返還 との遍歴。 これを基に、補足すると。 松方幸次郎は、モネ本人から直接「睡蓮」を購入。 当時、松方は造船会社の社長で、第一次世界大による需要を背景に、美術品を大量購入していた。 しかし、世界恐慌で会社が傾き、コレクションを手放してしまう。 分散したコレクションの一部は、海外で保管された。 西洋絵画、という存在が、軍部での印象が悪くなった、という理由らしい。 それが、日本の美意識を、ルーツとするものであっても。 「睡蓮」は故郷のフランスで、保管されることになる。 日本は敗戦国となり、「睡蓮」はフランス政府に、押収される。 戦後6年経ち、サンフランシスコ条約を締結され、交渉の末、返還された。 ふたつの大戦に左右され、翻弄された「睡蓮」。 今は、安住の地として、西洋美術館で、常設展示されている。 余談だが。 長らく西洋美術館内のレストランは、上野に店を構える精養軒だった。 老舗洋食屋だけあり、ハヤシライスの美味しいお店だった。 しかし、何時しかテナントが変わり、白金のケーキ屋さんが経営するお店となった。 その名も「cafeすいれん」、モンブランが、美味しい。 美術館での鑑賞は、結構疲れる。 ひと回りすると、一息つきたくなる。 日仏を往復した、未草の絵を想いながら。 美意識に、国境はあるのだろうか。 覇権とか利権とか、ひとまず置いといて。 「睡蓮」は、日本でも、フランスでも、どちらの美術館に飾られても、相応しい、であろう。 もし、返還されなかったら、オルセー辺りに飾られていたのか。 一息のお伴は、今は無き、ハヤシライスも良かったが、モンブランも良い。 モネが日本美術を理解したように、僭越ながら、僕もモンブランを理解したつもりだから。
by small-talk
| 2017-06-08 23:26
| 首都圏
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Comments(8)
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tanat6 at 2017-06-09 12:00
なんて綺麗な一枚なのでしょう!
空なのか池なのか錯覚に陥ってしまいそうです。 モネの睡蓮て何枚かあるんですよね。 日本でも所蔵されている美術館がありますよね。 モンブランって昔のものと較べると凄くお洒落になりましたね。 今のモンブランも美味しいですが、昔の味も懐かしいです。 こちらのモンブランはどちらなのでしょう…
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takeshi_kanazaw at 2017-06-09 12:35
モネの「睡蓮」 現物を見たことがないですが、彼方此方で写真を見ますね。
日本人が見る感じと、西洋人がイメージするものとは、また違うのかな・・・。 西洋美術館内、精養軒、そしてハヤシライス。 なんだか古き良き時代の東京を感じますね・・・。 関東で暮らしたのは20代。 そんな場所には足を向けませんでしたね・・・。
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small-talk at 2017-06-09 12:50
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small-talk at 2017-06-09 12:56
takeshi_kanazawさん、いらっしゃいませ。
精養軒の本店は、僕には分不相応ですが(笑)、美術館のレストランなら入れます。 国立博物館は今も、精養軒が入っていたと思います。 美術館というと、企画展が目に行きがちですが、常設展示も良いですよ。 空いていますしね。
日本各地に睡蓮の庭があるということは、しかも、モネの絵のように作られたものが多いとか。
加えて、この絵の行き来も日本人の思いを深くさせ、一層愛されるものになったのだと思います。 美術館は精神が食事するところで、身体が食事するところではない、と言った人がいました。 だから、レストランは必要無いということなのでしょうが、仰る通り疲れも出ますよね。 確かに、林さんが煮込んだ料理よりも、サラっとした軽いものが良い気もします。 ケーキも良いかもしれませんね。 わたしは館を出て、近くの蕎麦屋に行きますけど。
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sternenlied2 at 2017-06-10 14:16
モネの睡蓮の絵は色んな美術館でもう随分見ましたね。
いつかジヴェルニーのモネの家を訪れてみたいものです。 睡蓮の絵は有名ですが、私はモネの初期の絵が好きです。 ウィーンのベルヴェデーレ宮殿でモネの初期の作品展があって 感動したことがあります。
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small-talk at 2017-06-10 16:13
iwamotoさん、いらっしゃいませ。
美術館のレストランは、独特の雰囲気ですよね。 そもそも建物自体も意匠を凝らしていますし、その中でコーヒーなどを飲むのは、贅沢なのだと思います。 日本の美意識を、ジャポニズムを通して再確認する、というのはありますよね。
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small-talk at 2017-06-10 16:23
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