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2019年 11月 29日
東京都・檜原村、三頭山にて 雨上がりの、暗い沢。 f/40という、ちょっと「無謀」な絞りで、8秒の露出で撮る。 写真の絞りは、絞りすぎると、かえって画質が悪くなる。 解説書を読むと、光りの回折現象のため、などともっともらしい説明がなされる。 理屈はともかく、たしかに絞りすぎると、解像度が悪くなる。 ただ、絞れば、ピントの合う範囲が広くなる。 写真用語的には、「被写界深度」が深くなり、手前から奥までカッチリとピントが合うわけだ。 つまり、解像度をとるか、被写界深度をとるか、二者択一の選択を迫られるわけだ。 目の前のケーキを食べるか、ダイエットするか、みたいな感じ(違うか) 世の中、何かにつけ、うまくいかないな、と思う。 あちらが立てば、こちらが立たない、というか。 人生に必要なのは、妥協と諦めと割り切りなのである、きっと。 仏教の原点だって、一切皆苦(人生は思い通りにいかない)なのだそうだし。 まあ、当方、凡人なので、そこから悟りを開くには、至らないが。 悟りは開けないが、残念ながら歳はとる。 歳をとると、老眼になる。 これはデメリットなのだが、考えてみれば、解像度の高い写真を撮る必要がなくなる。 老眼が救世主、どうせ、違いが分からないのだから。 赤瀬川原平さんの「老人力」みたいな、老化をポジティブに捉えれば良い。 凡人は、悟るよりボケるほうが向いている、と思う。 そう考えると、前言を翻してしまうが、世の中、うまく出来ているのかもしれない。
by small-talk
| 2019-11-29 19:17
| 東京
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Comments(12)
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umi_bari at 2019-11-29 20:54
とにかく凄いです。
こんな作品が撮れるのですね。 お見事バグースです。 アラック、すぐに諦めてしまいます。 明日は晴れですね、撮影チャンスです。 出掛けられますか。
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dacha883 at 2019-11-29 22:53
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takeshi_kanazaw at 2019-11-30 01:49
加齢で万事に鈍くなりますし、無に向ってる感じがします。
わたしがブレたりボケたりしている写真を撮る理由のひとつは目が悪いってこともあるんですよ、たぶん。 解像度の高い写真って、自分が撮ってるというよりは、カメラが、レンズが、撮ってるようで(笑) それら諸々、高次元のバランスを目指すしかないです。
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small-talk at 2019-11-30 17:40
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small-talk at 2019-11-30 17:41
dacha883さん、いらっしゃいませ。
ボケたほうが、人生楽しいかもしれません(笑)
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small-talk at 2019-11-30 17:43
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small-talk at 2019-11-30 17:44
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iwamoto
at 2019-11-30 18:30
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老人力は、表現がポジティブに聞こえますが、実際は老化ということの言い換えです。
一般的に誤解されていると思います。 悲しみを持って、老人力が付いてきたな、と言うのです。
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rollingwest at 2019-12-01 06:14
歳を取ると目のピントはぼけてきても心の見る目の焦点は若い頃に比べて少しずつ見えてくるのかもしれませんね。こらが達観というのかな?
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small-talk at 2019-12-01 17:02
iwamotoさん、いらっしゃいませ。
赤瀬川さんの親友、南伸坊さんが、ちょっと物忘れなどをしがちな赤瀬川さんに、ボケ始めたとかいわずに、「老人力が付いた」とか言えば、ポジティブに聴こえるじゃない、なんていう話をしたのが、始まりのようです。
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small-talk at 2019-12-01 17:03
rollingwestさん、いらっしゃいませ。
ボケて達観するのなら、悟りかもしれませんね(笑)
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