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2018年 08月 20日
長野県・上松村、木曽駒ヶ岳にて イワツメクサの花。 岩に咲く、小さな花だ。 花も小さいが、茎も細い。 この、華奢な身体で、厳しい山の稜線に花咲かせているのが不思議だ。 大きな括りでいうと、ナデシコの仲間だ。 よく、春先に道端に咲いているシロツメクサ、いわゆるクローバーは、漢字で書くと、「詰草」殿でマメ科の植物。 イワツメクサとは、系統が違う。 聞くところによると、緩衝材代わりに使ったことから、名付けられた。 原産地の名ならともかく、和名でなぜ、といいたいが、江戸時代、オランダから輸入された、ガラスのグラスに使われたから、らしい。 対して、イワツメクサは「爪草」。 爪草は色々種類があるが、素の「爪草」の形が爪に似ているから、名付けられた。 イワツメクサは「爪草の親戚」というだけで、結果的に、名は体を表さない。 理屈っぽい、話になるが。 名前は、モノを区別するのが、最大の目的だろう。 区別するために、まず、モノの概念やイメージを定めて、そこに名前(音声や文字)で表す。 いや、世間では別に意識して、そういう手続きをしてはいないが、順序としては、そういう感じだろう。 犬という動物は、英語では "dog" 。 でも、名は違っても、日本の「犬」と同じモノを指す。 大抵は覚えやすいように、多数の人が連想しやすい名を付けるが、それが必須ではない。 区別する機能があれば、極論すれば、なんでも良い。 君の名は、「少年A」でも良い。 余談だが、被害者は「Bさん」ではない。 世間では、「区別するだけ」で飽きたらず、まな板の鯉みたいに、料理しないと、気が済まないらしい。 ところで。 人間は案外単純だから、逆に、名からイメージを膨らます。 その昔、「豊田商事」なる会社が、詐欺行為を働いた。 名からイメージすると、あたかも、日本最大の自動車会社が関連しているのだと、錯覚する。 名は信用出来ても、体は信用できない。 でも、本来のイメージからかけ離れていても、悪い事ばかりでは無い。 爪に似ていない岩爪草が、「爪草」の仲間であるのが分かるではないか。 名前には、歴史やバックグラウンドが、刻み込まれている。 それに。 「植物A」より、意味が曖昧だろうと、イワツメクサの方が、きっと、好きになれそうではないか。
by small-talk
| 2018-08-20 21:00
| 甲信越
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Comments(10)
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umi_bari at 2018-08-20 21:25
ハイキーで、前暈し、後ろ暈しですね、
正に夏を感じます。 ありがとうございます、お見事バグースです。
0
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kochira703 at 2018-08-20 22:19
イワツメクサは何気なく咲いて、主役級の花を引き立てていますね。
「詰草」と「爪草」・・なるほど、そうですか!
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small-talk at 2018-08-21 08:24
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small-talk at 2018-08-21 08:25
恥ずかしながら、詰草のほうを、爪草かと思っていたときがありました。
花びらが、切った爪のように思えたからです。 でも、確かに、こちらの方がそれには似ていますね。 本文、第4段の「名前は、モノをするのが・・・」、すみません、意味が追えませんでした。
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small-talk at 2018-08-21 12:20
iwamoto さん、いらっしゃいませ。
すみません、ご指摘の箇所、単語が抜けていました。。 修正しました。 ありがとうございます。 僕はあまりどういう漢字なのかなどと考えないのですが、調べてみると面白いですね。
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takeshi_kanazaw at 2018-08-21 13:41
爪草ですか・・・。なんとなく見逃してしまうような感じ。
観察眼が鋭いですね。その時の気分も左右するかも。 名前の話。 顔を覚えているのにその人の名前が出てこない・・・。 人間の知能の中で、きっと五感の方が鋭く、名前なんて分類・整理感覚は弱いのかも。 名前を付けるのは、多分人類だけだろうと思いますね。
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blackfacesheep2 at 2018-08-21 17:04
ちっちゃくて可憐な花ですね。
うちの相方が好きそうな感じです・・・彼女、小っちゃい花が好きなんですよ。 名前と言うのは恣意的・・・ でも、その名前のために実態とかけ離れた認識をされることもままありますよね。^^
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small-talk at 2018-08-21 18:23
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small-talk at 2018-08-21 18:24
blackfacesheep2さん、いらっしゃいませ。
映画の邦題とか、もう恣意的ですよね(笑)
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