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2019年 05月 01日
新潟県・佐渡市にて 森の片隅で。 小さな命の健気さを、春の陽気が優しく包みこむ。 4月の終わりに、1泊2日で山歩きをした。 春の花を愛でながらの、のんびりしたトレッキング。 花の写真には、マクロレンズ(接写レンズ)が欠かせない。 道草しながら、写真を撮りつつ、登る。 2日目の下山途中。 バス停に向かう道すがら、帰りがけの駄賃で、花を撮ろうと思い、マクロレンズを取り出す。 ところが。 どうやら、レンズが、突然、壊れてしまったみたい。 カメラとレンズの絞りが連動する、ピンの不具合だ。 まあ、10年以上使っているし、ガタが来たのだろう。 壊れたのが、旅程の最後だったのは、不幸中の幸い。 ともかく、帰ったら修理に出そう。 しかし。 今年は、前代未聞の超大型連休。 メーカーの修理も当然お休み、どうしようか。 これでは、当分使えない。 とりあえず、対策を練る。 まずは現状把握。 どんな風に壊れたのか、同じメーカーの手持ちのレンズと比較した。 連動ピンは、細い溝の中に収まり、そこを覗くと、根元はふたつの小さなネジで留めてある。 故障した方は、ネジが2本とも見当たらず、ピンが外れて、絞り機構が連動しなくなっていた。 おそらく、ネジで留めれば治るだろう。 それはつまり、ネジを調達せねばならない、ということだ。。。 ふと、閃いた。 むか〜し、昔、30年以上前に買った、同一メーカーのオンボロレンズがあることを。 その「昭和世代」のオンボロレンズから、ネジを取り出したらどうか。 実は、このレンズ、20年ほど前、売ろうと思い、中古カメラ屋に持ち込んだ。 「お客さん、このレンズ、値が付きません。タダなら引き取りますが」 平成の世では、昭和のオンボロレンズは価値がないらしい。 癪に障ったので、家に持ち帰った。 さて、そのオンボロレンズを分解してみると。 幸い、故障箇所の設計は、変えていなかった。 こういう部品は、何十年も使い回しするのだと、妙に感心してしまう。 平成最後の日。 移植するために、レンズを分解する。 レンズのネジは、小さい。 直径1mmくらいの、米粒より小さいネジ。 不器用かつ老眼の、老体に鞭を打ち、恐る恐る分解する。 幾つかのパーツを取り外すと、故障箇所にたどり着いた。 核心部のネジを、取り付ける。 一つ目のネジを無事取り付け、もう一つのネジを取り付けるも。 事件発生! ポロリとネジを、床に落としてしまった。 米粒みたいなネジのこと。 探しても探しても、見つからない。 近くの家具のスキマにでも、入りこんだのか。 などと思い、家具を動かしてみるも、見つからない。 平成最後の迷宮事件と、なってしまった。 仕方ない、とりあえず、1本のネジをきつく締めて妥協しようか。 組み立て直すと、一応、作動したが。 翌日、令和となる。 2本のネジで留めるところを、1本で済ましたのだから、気がかりでスッキリしない。 また、閃いた。 窮地に追い込まれると、バカでも閃くらしい。 工業製品は、なるべく部品を共通化するだろう。 ならば、オンボロレンズも、別の箇所で同じネジが、使われているやもしれない。 分解すると、ご名答、それらしきネジが使われていた。 早速、ネジを取り出し、再移植する。 床に落とさないよう、細心の注意をしながら(笑) 組み立て完了、最後のチェック。 レンズマウントも分解したので、片ボケ(光軸がズレて、ピントが合わない不具合)しているかが、心配だった。 絞り開放で試写して確認すると、一応、大丈夫だった。 ひとまず安心して、ホッとする。 平成から令和にかけての、世代をまたぐ大事業、ならぬ少事業。 昭和世代も、少しは役に立つようで、嬉しいではないか。
by small-talk
| 2019-05-01 18:00
| 甲信越
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Comments(10)
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blackfacesheep2 at 2019-05-01 19:06
おお、大変でしたねえ。
でも、この手のトラブルシューティング、昭和のものだったら可能ですよね。 実は昨日、友人に、1988年(昭和63年)製造のコンベックスオーブンを修理してもらいました。 彼は某大手自動車部品メーカーに勤めているだけあって、的確に分解作業を進めていき、感動しました。 複雑な場所は必ず写真を撮り、取り外した部品の整理も手慣れたものでしたよ。 そのオーブン、彼に言わせると、メンテナンスがやりやすい優れた設計になっており、設計者を褒めていました。 どうやらスイッチ周りにゴミが付着し、それがショートして電源が入らない状態になっていたようで、無水エタノールで掃除したら、見事復活しました。 昭和生まれの人間と、昭和生まれの機械はしぶとく生き残りますね。
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small-talk at 2019-05-01 19:41
blackfacesheep2さん、いらっしゃいませ。
修理したのは、2006年発売のAFレンズですが、まだ絞り環のあるタイプですね。 昭和が色濃い平成製、でしょうか。 僕の修理は、参考となる同じメーカーの製品があったから、出来ました。 分解すると、メカの仕組みなど、よく考えられていますね。
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dacha883 at 2019-05-01 21:28
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kochira703 at 2019-05-02 00:16
カメラを分解して修理しようという発想が、すごいなあ!
それを成功させるのだから、立派です。恐れ入りました!
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small-talk at 2019-05-02 06:30
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small-talk at 2019-05-02 06:35
佐渡へ行ったのですか。 電車と船でしょうか。 あのボーイングの船、鯨と衝突したと言いますね。
あの海路も国道だったと思います。 どんなものでも人が作ったものだから、自分だってやれる筈だ、と考えるべきなんですよね。 でも、民生品で、逆に手も足もでないってことがあります。 分解を考慮してないから。 ビスで組み立てられたものは、分解修理を想定してますもんね。 これからも、何事も諦めることなく挑戦してください。 若い人に伝える言葉(笑)
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takeshi_kanazaw at 2019-05-02 12:15
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small-talk at 2019-05-02 15:20
iwamotoさん、いらっしゃいませ。
若くありませんが(笑)、お言葉、ありがとうございます。 接着剤で固定した家電品も、多いらしいですからね。 カメラも、段々オーバーホール前提で、無くなりつつありましが。
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small-talk at 2019-05-02 15:24
takeshi_kanazawさん、いらっしゃいませ。
ガチガチにエレキの入った家電品だと、コンデンサーなどの高圧電流で、危なかったりしますがね。 そういう意味では、ストロボ付の「写ルンです」のほうが怖いです。
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