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2011年 04月 20日
東京都・八王子市、高尾山にて。 高尾山から、西に伸びる稜線を歩く。 この稜線はツツジの名所。 たぶん、天然のツツジではないと思うが、なかなか大きな木が多い。 人の背丈よりかなり大きい。 ちょうど桜も見頃なので、まさに春爛漫の景色が目の前に広がる。 ここひと月の間、色々な事があった。 いや、あった、と過去形で記すべきではない。 解決からほど遠い、重い現実がこの国を覆っている。 被害に遭った人はもちろん、直接被害に遭わなかった人たちも、これから数年、もしかすると数十年の間、かなりの経済的な負担を背負うことになる。 これだけの被害がある以上、増税か、国債の大量発行か、はたまたインフレーションで辻褄を合わせるのか、いずれにせよ原資を確保せざるを得ない。 そして、その原資は、とどのつまり、この国に住んでいる人間が、担保することとなる。 もちろん、お金の問題だけではない。 原発問題、余震の恐怖、大規模停電と、心配の種は尽きない。 そんな現実を考えると、滅入ってしまう。 忘れたい、とも思う。 たとえば、春の日和に、平和を絵に描いたような風景を前にすれば、一時、忘れられる。 現実逃避、なのだろう。 しかし、この状況下では、現実逃避も大切なのだとも思う。 現実と向かい合うことは大切だ。 でも、強い人ばかりではない。 たまには、現実から目を背けなければ、息切れしてしまう。 目を背けた先に、しばし幸せを噛みしめれば、希望を想い描くかもしれない。 それは、何ら根拠のない希望なのだろう。 それでも良い。 もともと希望には、根拠がないのだから。
by small-talk
| 2011-04-20 00:50
| 東京
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Comments(6)
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al17 at 2011-04-20 23:34
small-talk さん こんばんは~
葉よりもお花で枝が見えなくなる程の紫躑躅が 大好きです。高尾では未だ桜も咲いてるんですね~♪ いつしか新緑でふんわりと 優しい山々が家の ベランダからも見えますが 重い現実をずっと引 きずったまま暮らすのも辛い事ですね。 今日は又仙台から電話が有り「復旧で戦っています。 主人の以前常駐していた会社も一階が全滅!」と聞いて 心が痛んでおります。 地震もドンドン関東の方に移動して無いですか? 原発の収束も汚染に依る波紋も 各方面で某大な リスクを背負いそうですね。去年迄の日本が 丸で まぼろしの様です。時には楽しい事 生きる為の糧 を見つけながら 充電しましょうね。
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takeshi_kanazaw at 2011-04-20 23:59
そうですね・・・。自然は春になって花が咲き・・・。
過去の人類の歴史には一杯惨事があったけど、そんな歴史が積み重なって現在があると思うしかないかも知れません。 混沌の中でも未来へ向かって行くのが人間の本性かも。
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doronko-tonchan at 2011-04-21 05:41
みんな募金をしてるのに増税は力抜けします。
幼い子供までがお年玉を募金してるのを知ってるのでしょうか。 金を出すのが否だというのではありません。 被災者を救いたい気持ちはやまやまです。 国はその前に歳出予算を削るとか努力をするべきです。 国の非常事態なのですから。 予算は手付かずで、この国は誰を何を守ろうとしてるのでしょうか・・・ 足りないものはすぐに国民から。 これでは独裁国家と変わらず呆れます。 強く公正なリーダーの誕生を望んでいます。
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small-talk at 2011-04-21 22:20
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small-talk at 2011-04-21 22:34
takeshi_kanazawさん、いらっしゃいませ。
人間の歴史は、地球の歴史に比べれば、瞬きのような短さですが、それでも数百万年なので、その間様々な時代があったのでしょうね。
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small-talk at 2011-04-21 22:40
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