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2013年 01月 26日
群馬県、みなかみ町にて。 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」 このトンネルとは、上越線・清水トンネルの事である。 1931年に開通し、川端康成が「雪国」を執筆したのはその4年後。 当時としては、日本一の長さを誇る、土木、建築技術の粋を集めたトンネルだった。 今ならばさしずめ、青函トンネルや、分野は違うが、瀬戸大橋や東京スカイツリーなどに近いニュアンスのだろうか。 だとすれば、川端康成も案外ミーハーだったのかもしれない。 清水トンネルは、東京寄りの土合駅と、新潟寄りの土樽駅の間に位置する。 開通当時の上越線は単線だったが、交通量が増えたため、戦後複線化することとなる。 当然、もう一本トンネル(新清水トンネル)を掘ることになるが、土木技術が進歩したため、土合駅よりもより東京寄りの湯桧曽駅からトンネルが始まる。 そのため、土合駅の下りホームはトンネルの中となってしまった。 トンネルだから当然、地中深くにある。 土合駅下りのホームから、地上の改札までおよそ70mの標高差。 オフィスビルならば、20階建てくらいの高さか。 そこを階段で登る。段数にして486段。結構シンドイ。 エレベーターやエスカレーターの類は無い。 階段の左側のスペースに、エスカレーターを設置するつもりだったのだろう。 しかし、一日平均24人しか乗降客のいない駅に、その予算は無いと想像するに容易い。 この駅を利用する人の大半は、谷川連峰へ行く登山客か、鉄道マニアだろう。 登山客は人並み以上の健脚者そろいだし、鉄道マニアはレアな駅見物に訪れるのだから文句も出ないが、都区内にこんな駅があったとしたら、JRのお客様相談室に苦情の電話が殺到するであろう。 ちなみに東京の地下鉄でもっとも深いのは、大江戸線の六本木駅で地下42m。 ここにエスカレーターを設置しなかったら、大顰蹙を買う。 階段には、段数を示す数字が10段ごとに記されている。 これが励みになるのか、それとも絶望の追い打ちとなるのか微妙だが、ともかく明るい地上の光りを目指して登り始める。 真冬だが、案外寒くない。 地中深くだから、冷気から守られているのだろう。 10分ほど登っただろうか。 あたり一面が眩しい、白い雪の地上に出た。 国境の長いトンネルを登ると雪国であった。
by small-talk
| 2013-01-26 15:00
| 上州
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Comments(10)
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takeshi_kanazaw at 2013-01-26 20:51
面白い。そんな駅があったのかって感じですね。
上越線は殆ど新幹線で通りますから、全然知らなかった。
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kochira703 at 2013-01-26 22:24
文章を読み始めた時、これがかの有名な冒頭文のトンネルかと早とちり。感激し、再度写真をよくよく見て、そんな訳ないと文章を熟読。なるほど土合駅構内かと理解しました。
土合駅も行ったことはないけれど、昔、山の本や雑誌で親しんだ名前です。・・・・そうですか、こんなになっているんですか!
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doronko-tonchan at 2013-01-27 07:06
利用人数からするとこの階段が怪談のようです。(笑)
採算度外視し・・・いや土合駅ですね。(^^:)
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small-talk at 2013-01-27 11:54
takeshi_kanazawさん、いらっしゃいませ。
トンネル駅は、土合駅の他にも、上越線・湯桧曽駅(土合駅のとなりですね)、北陸本線・筒石駅、ほくほく線の美佐島駅などがあります。 いずれも10kmを越える、長いトンネルにあります。
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small-talk at 2013-01-27 11:55
iwamoto さん、いらっしゃいませ。
最後のフレーズを書きたくて駄文をしたためたようなものです(笑)。
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small-talk at 2013-01-27 12:00
kochira703さん、いらっしゃいませ。
鈍行夜行が走っていた時代は、土合駅から谷川岳に登るのが主流でした。 今は、新幹線の上毛高原や水上からバスを使うか、マイカーで入山する人が圧倒的でしょうね。
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small-talk at 2013-01-27 12:19
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rollingwest at 2013-01-28 21:13
大学時代に、土合駅から谷川岳に登りました。(このトンネル階段は長かった・・)縦走して土樽駅から帰京したことが懐かしい思い出です。
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small-talk at 2013-01-29 08:52
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