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2016年 01月 04日
山梨県・富士河口湖町、三つ峠山にて もう、二十年以上前のこと。 東北の山で、小さな小屋で一夜を過ごした。 相部屋で、マイナーな山に登るという共通の嗜好を持つ人間と、時間と空間を共有する。 当然というべきか、一期一会の同泊者と話が弾む。 そうこうしている内に、酒を勧められた。 ビールなど売っていない、簡素の山小屋。 酒は、裾から荷揚げした、スキットルに封じ込まれたコニャックだった。 僕は下戸だし、第一、苦労して荷揚げした、大切なお酒を頂くのも悪いだろう。 しかし、当人はご自慢のコニャックを、振舞いたいらしい。 「ほんの少しでいいから、味わってみて」と。 根負けして、小さなシェラカップに、ほんの少しだけ垂らして貰う。 飲むというよりも、舐める量。 含むと、口が熱くなる。 と、同時に甘く芳醇な香りと味わいが、ふわっと広がった。 力強いのに、繊細な香りが、一気に解き放たれる、そんな感触だった。 下戸の僕は、舐める程度とはいえ、気圧の低い山で、ストレートでスピリッツを、体内に取り込んだのだから、天井がグルグルと回ってしまった。 まあ、小屋にいるのだから、後は寝るだけで、支障はないのだが。 悔しいが、アセトアルデヒド脱水素酵素の無い僕にとって、禁断の快楽みたいなもの。 以後、一切、口にしていない。 酒を嗜めない人間が、蘊蓄めいた戯言を傾けるのは、半可通でしかないのだが。 スピリッツが、スピリッツ(霊魂)である所以は、なんであろうか。 醸造酒を蒸発させて、それを冷却して造るのが、蒸留酒だ。 形ある液体から、無形の気体を経て、また液体となる。 昔の人にとって、それは、物質としての肉体と、無形の「霊魂」を連想させる、神秘の酒なのだろう。 ちなみに、日本の酒税法上では、ウィスキーやブランデーは、「スピリッツ」に該当しない。 しかし、それはあくまで税率を決めるための分類。 今は、ウィスキー・ブランデー・スピリッツの税率は等しくなったが、以前はウィスキー・ブランデーの方が高かった。 高級酒の割合が大きい酒に、税率を高く課せていたのだろう。 その酒税法を逆手に取り、税率の低い分類で売っているのが「第三のビール」などと呼ばれる酒類だ。 これらは、エンドウ豆や大豆などの主原料を発酵させ、蒸留酒を配合し、低価格を実現している。 しかし、全く違う原料・製造法で、あれだけビールに似せた酒を作り上げる技術は、凄い。 閑話休題。 富士山の写真は、取り尽くされている感がある。 そのような被写体を、ストレートに切り取るのは、芸がない気もする。 そうであっても、やはり、直球真ん中は力強い。 ストレートの、スピリッツのように。 作者の力量ではない。 富士山そのものが、力強く繊細なスピリッツにあふれる「霊山」だからであろう。 もっとも、冬富士は、アイスバーンの雪を冠する。 だから、ストレートではなく、オン・ザ・ロックなのかもしれないが。
by small-talk
| 2016-01-04 21:00
| 甲信越
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Comments(12)
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dacha883 at 2016-01-04 21:23
こんばんは。
やはり富士山は違いますね。 神々しいです。 下戸でしたか。それは残念、いやうらやましいかも… (笑)
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三つ峠ですか、富士山を見る名所ですよね。
父の遺品として、スキットルを持っています。 使うことはないのですが、ようやくそれが似合うような歳になったかなとも思います。 蒸留の過程では、醸造酒は「気」となるわけですからね。 それ故スピリッツなのかもしれません。 出来上がったお酒も永い時間の保存に耐え、人の命を救う「命の水」となります。 オン・ザ・ロックスが元の言葉のようですが、氷は1個でなくてはならない、と言う人も多いです。 その場合は、ロックですね。 個人的な話をひとつ。 殆どの場合、ウィスキーはストレートで飲むのですが、ロックはシュリーレン現象が楽しい。
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kochira703 at 2016-01-04 22:02
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doronko-tonchan at 2016-01-05 06:02
さすがに日本一です。素晴らしい・・・☆☆☆
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cynchia at 2016-01-05 08:16
おはようございます、素晴らしいですね。
私も、北アルプスの小屋でウイスキーをいただき、酔っぱらいました。
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takeshi_kanazaw at 2016-01-05 11:04
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small-talk at 2016-01-05 23:10
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small-talk at 2016-01-05 23:14
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small-talk at 2016-01-05 23:28
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