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2016年 03月 07日
群馬県・みなかみ町、谷川岳にて ひと月、いや、ふた月ほど早い、春たけなわ気分の陽気だった。 張り出した高気圧に覆われていても、午後ともなれば、霞がかる。 風もなく、長閑な日和。 贅沢な悩みだが、こんな日和の雪山は、意外と写真にしにくい。 色彩に乏しい雪景色で、その上、光線もフラット。 よほど、工夫しないと、腑抜けな絵となってしまう。 だから、せっかくの展望とはいえ、おざなりの写真しか撮らず、微睡んでいた。 そんな風に山頂で寝転んでいると、声をかけられた。 単独行の登山者に、山をバックに記念写真を頼まれたのだった。 手渡されたカメラは、最新のミラーレスカメラ。 EVF(電子ビューファインダー)と呼ばれる、液晶ディスプレイを使ったファインダーが付いている機種だった。 構図を決めるため、EVFを覗き込む。 驚くことに、そこには、モヤモヤしている山ではなく、くっきりとした山が映っていた。 EVFは、デジタルカメラ内部で画像処理した映像を、ほぼリアルタイムで映し出す。 だから、善し悪しはともかく、実際の光景より、万人好みの「くっきり鮮やか」な映像に変身させてしまうのだ。 僕がメインで使っているカメラは、一眼レフ。 一眼レフは、鏡やらプリズムを通して、実際の光景を映し出す。 つまり、基本的に作為のしようがないので、霞んだ光景は、霞んだままに映し出される。 余談だが、一眼レフなどの、光学部品だけで構成されるファインダーを、最近では、OVFと呼ぶらしい。 OVFとは、オプティカル・ビュー・ファインダーの略。 わざわざオプティカル(光学)との、但し書きが付く。 おそらくそんな言葉は、EVFがこの世に誕生するまで、なかった。 つまり、EVFの対義語として、生れた言葉。 新しい概念が生まれ、新たな秩序が必要となったのだろう。 なんだか、ソシュールの言語論にでも登場しそうな話、だなと思う。 話を元に戻すと。 一見、寝ぼけた退屈な風景が、やり方によっては、見違える光景となることが解った。 それは、モノゴトを表面的にしか見ていない、気づきであり、戒めでもあった。 まあ、機械に教えられるというのは、何だか情けないが。 目に見える世界だけが、本質ではないとすれば。 どのように被写体を解釈し、向かい合うのか。 そんなことを、少しばかり考えさられた、長閑な記念撮影。 記念撮影を終えたら、少しばかり、腰を据えて撮ってみようか。 今回の写真は、稚拙かもしれないが、そんな日和の、私的・谷川岳である。
by small-talk
| 2016-03-07 20:00
| 上州
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Comments(12)
今回も、タイトルから回り道してしまいました。
南を向いて撮っているのか、もしくは、その逆か。 イチローのコマーシャルでご存知かもしれませんが、「ユンケル黄帝液」。 どういうものかは知りませんが、「黄帝」に関わるか、連想を導きたいものでしょうね。 その「黄帝」は伝説上の人物かもしれませんが、「指南車」を作った人です。 これは完全なメカであり、作動装置の原理に近いです。 友人がレゴで指南車を作ったことがあるんですよ。 指南車は磁石を持たないので、南は分かりませんが、絶えず求める方向を指すことが出来ます。 その辺のお話かと思っちゃいました。 でも、ファインダーの話から、頭を使えって話ですよね(笑) わたしが写真を始めた頃は、ファインダの無いカメラは沢山ありました。 だから、光学式ファインダを神のように崇める人の感覚は分かりません。 要らないじゃん、て感じです。 それに引き換え、EVFはあらゆる細工を現実に見せてくれる。 有り難いことです。 わたしの機械式カメラは、このエフェクトの確認の最重要、被写界深度を確認するレバーが折れたままです。 酷使したんでしょうね。 エレキなら、機械的故障は無いので安心です。
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small-talk at 2016-03-07 23:18
iwamotoさん、いらっしゃいませ。
指南車は、一種のジャイロスコープのようなものなのでしょうね。 カメラの歴史の中では、ファインダーはかなり重要な要素でしょうね。 距離計連動式を極めたライカとは違う、一眼レフの成功が、日本のカメラが世界を席巻したのですから。 そしてカメラを造る技術の裾野の広さが、日本の製造業に大きく寄与したと思います。
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takeshi_kanazaw at 2016-03-08 06:12
質問ですが、ミラーレスカメラのファインダーは綺麗でも、撮った写真はどうなのでしょうか?
我家にも古いミラーレスカメラがありますが、なんだか出来上がりが鮮やかすぎて・・・。 ほとんどミラーレスカメラを使っていません。
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small-talk at 2016-03-08 19:26
takeshi_kanazawさん、いらっしゃいませ。
ミラーレスカメラの場合、ファインダーや背面液晶と、ほぼ同等の写真が撮れます。 ただ、リアルタイムで画像処理するのは、カメラにとって処理能力的に大変なので、多少「手抜き」をしていると思います。
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small-talk at 2016-03-08 19:30
yutaさん、いらっしゃいませ。
「叩いて渡る」の方にコメントさせて頂きました。 もしかして、ひとつ前の記事にコメントしてしまいましたか。。。 数十年前のレンズなのに、フレアが少ないなと思いました。
こんばんは^^
光が山に影と日向を作り 美しい世界ですね。 機械に教えられることはままありますが、 機械は所詮機械、心がないです。 写真は写心、心が見たものをカメラが撮る、 私の写真は私が見たままです(^^)
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kochira703 at 2016-03-08 22:11
コメントも含め、写真に関する深い考察が続いていますね。
私には「稚拙」には見えない谷川岳の写真です。
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small-talk at 2016-03-08 22:46
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small-talk at 2016-03-08 22:47
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tanat6 at 2016-03-09 09:53
私も一眼とミラーレスを使っていますが、カメラ初心者の私にはミラーレスは危険です。
ついインパクトの強い設定にしてしまって… 料理の写真は綺麗に撮ることよりも あるがままを撮すことの方が大切だと思って、レフ板も使わないで窓からの自然光だけで撮るようにしています。 いつになったらsmall-talkさんのような素敵な写真が撮れるようになるのでしょう…
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small-talk at 2016-03-09 23:51
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