当ブログについて
カテゴリ
全体 -初めていらした方へ- 北海道 東北 北アルプス 上信越の山 首都圏 東京 関東 上州 甲信越 北陸 東海 近畿 中国地方 四国 九州 影のシリーズ 東京の滝 近畿 送電線シリーズ コンピュータの話題 その他 タグ
山(1580)
植物(1144) 郊外(914) 森(532) 朝日・夕日(468) 歴史・文化(281) 雪(254) 建築物(230) 都市(224) 川(189) 海(179) 湖沼(153) 紅葉(129) 夜景(110) 滝(86) 動物(75) 街(67) 乗り物(66) 島(41) おいしい食べ物(4) 以前の記事
記事ランキング
最新のコメント
フォロー中のブログ
「料理と趣味の部屋」 BAGUS! 但馬・写真日和 白金の森から ヒトは猫のペットである DTPサムライのブログ 未来はみじん切りのタマネギ ◎Minami-Alps... ハンマー音頭の写真日記 野のものたちの記憶 窓辺にて ローリングウエスト(^-... さぬき写真工房 にごろぶなの歌 写録番外編 さいたま日記 小さな森の写真館 (a ... BLACK BEANS ... Black Face S... 70410 日記のような写真を Life with Leica S H O P H O T O HarQ Photogr... Silver Oblivion toriko 風の通る庭 光と影をおいかけて 徒然なるままに 春の歌 春の香り くろねこのぶらり春夏秋冬 日記のような写真を2 そらいろのパレット 幸せごはんのJazzかげん シンシアの部屋 木陰のアムゼル2号庵 Soul Eyes 木陰のアムゼル3号庵 バリ島大好き 四月の魚 馬鹿の皮 画像一覧
|
2015年 07月 22日
秋田県・仙北市、秋田駒ヶ岳にて 秋田駒ヶ岳の地形は、さほど大きい山でもないのに、少々、複雑だ。 火山活動の繰り返しで、山中に稜線、尾根、谷が織りなす。 そのひとつに「ムーミン谷」がある。 無数の花が広がる、山に囲まれた桃源郷のような谷。 聞くところによると、レンジャーの手伝いをしていた学生が、この谷を見て、 「ムーミン谷みたい」 と呟いたのが、きっかけとか。 この気まぐれで秀逸なネーミングは、ほぼ正式名称となる。 かくして、北欧発祥のムーミン谷が、こちら日本にも生まれた。 大抵の人がそうであるように、僕もテレビアニメでムーミンを知った。 アニメでは、ムーミンが何物であるのかが、よく分からない。 カバみたいだが、トロールという「神話に出てくる生き物」らしい。 ミイという玉ねぎ頭の女の子も、謎だ。 衣装を着ているので、人間のようにも見える。 でも、最終回では冬眠をしたので、人間ではないようだ。 スナフキンも不思議な存在。 なんと、原作では、彼はミイの異父兄弟、らしい。 つまり、三段論法的には、人間ではない。 でもなぜかアニメでは、冬眠はせずに、冬になると南に旅立ってしまう。 まあ、このあたりは、原作とアニメで設定が違うのだろうか。 多少の矛盾は気にしないほうが、良いかもしれない。 閑話休題。 原作者トーベ・ヤンソンは、北欧フィンランドの人。 ふと思い、調べてみると、彼女の生まれたヘルシンキと秋田駒ヶ岳は、気温が割と近い。 ケッペンの気候区分だと、亜寒帯湿潤気候(やや寒く、雨の降る地域)に属する。 亜寒帯湿潤気候は、更に気温別に4つに分類される。 どちらも、上から二つ目に暖かい "Dfb" となる。 ヘルシンキのほうが、ずっと緯度が高いので寒い気がする。 しかし、秋田駒近くの田沢湖測候所の気温から推測すると、夏はほぼ同じ、冬は秋田駒のほうが、若干低い。 これは、海流の影響や標高の違いがあるのだろう。 ただし、降水量は、海に囲まれた日本のほうが、3倍以上ある。 ムーミン谷が秋田駒にあるのは、偶然ではないのかもしれない。 ムーミンの登場人物で、僕が一番好きなのは、スナフキン。 さすらいの旅人は、男の子の理想。 大人になっても、まだ憧れるのは、自由になれない不甲斐無さからだろうか。 アニメ版で、ムーミンとスナフキンが、初めてに交わした会話。 ムーミン「どこから来たの」 スナフキン「あっち」 ムーミン「どこへ行くの」 スナフキン「こっち」 ムーミン谷の「こっち」には、どんな風景が広がっていのだろうか。 そんな、束の間のスナフキン気分で、花の揺れる谷を歩いた。 #
by small-talk
| 2015-07-22 21:00
| 東北
|
Comments(12)
2015年 07月 20日
秋田県・仙北市、秋田駒ヶ岳にて 花の時期は、短い。 コマクサは、そろそろ終盤のようで、花はかなり痛みかけていた。 それでも、この大群落には驚いた。 黒い砂礫の斜面一面が、ピンク色に彩られている。 これがもし、最盛期だったらと考えると、身震いをしてしまう。 やはり、最盛期にもう一度、このコマクサを見てみたい、と思った。 不思議だと思う。 感動に出会うと、また、新たな「夢」が生まれてしまう。 人の一生など短い。 それらを全て、叶えられるのか。 きっと、難しいと思う。 日々の生活もあるし、体力だって衰える。 でも、夢があることだけでも、幸せなのかもしれない。 立身出世のような野望、新たな出会い、はたまた、大切な人とみる夢。 人それぞれに、人の数だけ、夢がある。 夢の数は多いほうが、幸せなのかなと思う。 秘める夢も、語る夢も、漠然とした夢であっても。 最近思うのは、叶えられない夢でも、持つほうが幸せなのだろう、という事。 たとえば、健康上の理由などで、おそらくは叶えられない夢、というのもあるだろう。 僕は、幸い今のところ、そのような悩みはない。 しかし、いつか、直面する問題となるであろう。 でも。 淡くとも儚くとも、夢を描く段階で、人はかすかな望みを持っている。 ほんの少しの期待でも、胸にして生きる方が、幸せなのかなと。 コマクサの咲く稜線は、風が強かった。 舞い上がる砂が、口に入る。 あまり、長居は出来ない。 もう一度、逢えるから、逢えるかもしれないから、そろそろ、腰を上げようか。 #
by small-talk
| 2015-07-20 10:31
| 東北
|
Comments(15)
2015年 07月 17日
秋田県・仙北市、秋田駒ヶ岳にて 山裾の、俗世から抜け出したような、温泉に泊まった。 未だ、湯治場の自炊施設がある、簡素な温泉。 夕食は、ちゃぶ台を並べた広間で頂く。 田舎の親戚の家に泊まっているような、そんな趣きだった。 この温泉は、秋田駒ヶ岳の麓にある。 宿泊客の半分くらいは、登山客であろう。 隣のちゃぶ台には、茨城からいらしたご夫婦。 やはり、山登りだという。 共通の趣味だから、話は盛り上がる。 話の流れで、僕がブログを書いていることを話した。 要は、ちゃっかりと、ブログの宣伝をする魂胆。 なんというブログか、と尋ねられた。 というよりも、かなり露骨な、誘導尋問みたいなものなのだが(笑) 「ひつじ雲日記、というブログですよ」 ここぞとばかり、宣伝する。 「えっ、私、ブックマークしていますよ」 これには、驚いた。 秘境の温泉で、こんな、秘境のようなブログの読者と、出会ったのだから。 「そういえば」と旦那さんが、口を開いた。 「以前、丹沢の山小屋でお会いしたのを思い出しました」 僕も、思い出した。 何年か前の大雪の丹沢で、茨城のご夫婦と出会った事を。 「その時、ブログを教えて貰いました」 旦那さんは、笑いながら仰った。 僕も、嬉しくなった。 山で二度、同じ人と出会うのは、意外と多いのかもしれない。 好きな山の傾向が似ていて、技量も近いと、同じ場所へ出かける可能性は高い。 それは頭では理解出来るが、やはり、縁なのだとも思う。 一億人を越える人間の暮らす日本で、隣のちゃぶ台でご飯を食べる、ご縁。 人と人が、出会う。 偶然なのか、必然なのか。 僕は、両親の馴れ初めを知らない。 でも、いくつかの偶然が重なって、出会ったのであろう、おそらくは。 だとすれば。 僕は、偶然の産物なのだろうか。 でも、僕にとっては、生まれた瞬間から、両親の存在は必然であって、偶然ではない。 少なくとも、そう思いたい。 愛されて、育てられたのだから。 翌日の朝、山に出かけた。 稜線の彼方から、こちらへ向かう人がかすかに見える。 たとえ、通りすがりの人であっても、すれ違った時には、「こんにちは」と声を掛けたい。 #
by small-talk
| 2015-07-17 22:32
| 東北
|
Comments(20)
2015年 07月 15日
東京都、練馬区にて ポッカリと、空が見える。 どこか、空虚な心のように。 そういえば、最近、通勤列車の中で、新聞を読んている人を見かけない。 特に夕刊紙やスポーツ新聞。 大げさな煽動的な見出しの、少しばかり下品で興味本位な記事の並ぶ新聞だ。 おそらく、壊滅的なのではないか。 あの種の新聞のニーズは、つまり、通勤時の暇つぶしで、スマホに取って代わられたのだろう。 7席シートに座る全員が、うつむいてスマホをいじる姿など、珍しくもない。 僕は、殆ど、夕刊紙を買ったことがない。 「下品で興味本位な人間」から程遠い、からではない。 下らないプライドのようなものがあり、ああいうのを買うのが、恰好悪いと思っていたから。 そのくせ、他人の読んでいる夕刊紙を横から覗き込む。 如何にも面白そうな見出しだから。 僕という人間は、どうしようもない、セコい奴なのだ。 そんな僕も、大きな事件の時には、買った。 その代表格は、なんといっても、阪神淡路大震災と、地下鉄サリン事件。 1995年、思えば、もう20年前のことだ。 20年という歳月は、知らぬ間に、ライフスタイルや価値観が変えてしまった。 ふたつの大地震は、地震に強いはずの日本の街が、壊滅的となる様を見せつけた。 科学技術の先端と思われた原子力発電所ですら、メルトダウンしてしまった。 そんな事件を垣間見ながら、科学技術に対して不信が生まれた。 その一方で、下世話な夕刊紙がスマホに取って代わられたように。 過剰なまでのIT化は、科学への過信と無批判な賛美だとも思える。 不可解でもあるし、もしかすると恐ろしい未来があるのかもしれない。 本来、人を幸せにする筈の科学技術。 しかし、20年前のサリン事件の後遺症で苦しむ人が、依然としている事実。 技術の本質が人間の叡智ならば、それを否定するのは、人間を否定するに等しいのだろうか。 僕の中で、技術というものに対し、どう解釈すれば良いのか、心の整理が付かない。 #
by small-talk
| 2015-07-15 01:11
| 東京
|
Comments(6)
2015年 07月 12日
群馬県・沼田市にて どちらかというと、熱帯の植物のイメージが強いラン。 確かに、種の数では、熱帯のものが圧倒的に多い。 でも、高原の湿原に咲くランもある。 トキソウもそのひとつ。 山野草の清楚さに加え、ラン特有の美しさも兼ね備えている。 正面からのカットが一般的だが、ふと、横からだとどうなるかと考え、撮ってみた。 中々、これも美しいフォルムだと思う。 八方美人、なのかもしれない。 #
by small-talk
| 2015-07-12 21:14
| 上州
|
Comments(14)
|
ファン申請 |
||